2016年06月07日

今なお圧倒的な創造力に溢れる新譜 〜Stranger to Stranger〜

 私が本当に長年のファンである米国の伝説的なシンガーソングライター、ポールサイモン(現在、全米ツアー中)の5年ぶりのスタジオ録音アルバムがリリースされました。
彼は現在74歳、5年に1作のペースならば、スタジオ録音ではこの第13作目が最後の作品となる可能性もあります。

この歳になっても、過去の栄光に留まって安全策は採らない。何か新しいことに挑戦しないではいられない。
彼自身がライナーノーツで、書いているように
「アイディアは何もない。アイディアがないことへの不安。無力感からカフェインの摂取量だけが増える毎日。---- クリエイトしたい衝動はあるのに何も生まれてこない。」
加齢により若いころのように閃きやアイディアは湧き出てこないじゃないかと容易に想像されます。日々のハードワークにより汗をかいて生み出した作品といえるような気がし、頭が下がります。私もまったく内容レベルや次元は違えども、この姿勢は見習わなければならないと、改めて思っています。

今作では、1オクターブ12音という西洋音楽の音階に対して、1オクターブを43音とした作曲家ハリー・パーチの理論に基づいた曲作りおよび彼の考案した楽器を採用したり、フラメンコ音楽の手拍子とダンサーのステップ音などを使い、イタリア人エレクトロニック・ダンス・ミュージシャンのClap!Clap!とのコラボを行っています。

日本では、ほとんど知られていませんが、欧米での評価は非常に高いようです。現在Amazon.com/Amazon.co.ukではCD(Delux edition)がベストセラーの1位になっているようです。
なお、日本語版は、ボーナストラック付きのデラックス・エディションのみとなっていますが、しっかりとした翻訳、高素材CDと、私は輸入盤よりこちらをお勧めします。



歌詞で気に入っている部分を紹介します。

  人生は宝くじ
  多くの人がハズレを引く

          ザ・ワァーウルフ(狼人間)より

  雨が降り続いているのは知っている
  でも、我々は虹の終わりまで来ていて
  嘘とスパイ行為は、終わり
  おお!
  僕を知らないって?
  O.K. 僕も君を知らないよ

          ザ・ワァーウルフ(狼人間)より

  暴動は、ゆっくり始まった
  ホームレスと下層民によって
  それから、彼らは中部地域に散らばった
  リストバンドを決して持てない街
  いかしたブランドをもつ余裕がない子供たち
  彼らの怒りは、短絡的
  リストバンドを決して持てないから
  ドアを通り抜けることはできない

          リストバンド より

  神が釣りに行く
  我々は魚だ
  彼は、釣り糸に餌をつける
  祈りと願いという名の
  それらは、浅瀬できらめき
  降り注ぐ光を捕える
  我々は、神聖な人質のように心を隠す
  我々は愛に飢えているので、餌に喰い付く

          ストリート・エンジェル より

  見知らぬ同士
  もし僕たちが、初めて会ったとしたら
  今度は
  二人がまた恋に落ちると
  あなたは、想えるだろうか

          ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー(見知らぬ同士)より

  私は、自分がすることや言うことに責任をもてない
  私は、神経質になる
  それが、私の喜びに対処する方法

          ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー(見知らぬ同士)より

  軍隊の男のママは
  川の端を
  ボロのように足を引きずって歩く
  彼女の腕の中にはアメリカの旗
  その時、光の三角形が
  赤と青と白にキスした
  川岸に沿って
  販売店と農場を過ぎてゆく

          ザ・リヴァーバンク より

  まるで全てが許されるように、
  オオカミは羊になり
  我々は、自分自身であり
  または、そうではない
  しかし、少なくとも
  我々は、結局は全員が眠る
  結局は、全員が眠る

          インソムニアックス・ララバイ(不眠症者の子守歌)より


ユニバーサル・ミュージック・ジャパンのサイト
http://www.universal-music.co.jp/paul-simon/

米国コンコードミュージックのアルバム専用サイト
http://mediakits-showcase.concordmusicgroup.com/p/stranger-to-stranger/index.html


posted by シムサーキット at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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